東京都杉並区は、住宅都市としての特性をいかした活かした地域エネルギー対策の指針となる「杉並区地域エネルギービジョン(仮称)」の中間のまとめを発表した。
この中で、住宅都市の特性をいかしたエネルギーの創出と効果的な活用を目指したエネルギー施策の取り組みとして、【1】杉並産エネルギーの創出、【2】スマートコミュニティづくりの推進、【3】区民へのわかりやすい情報提供と自主的な参加促進の仕組みづくり、の3点が示された。
具体的な内容は以下の通り。
【1】杉並産エネルギーの創出
- 杉並区の地域特性にあわせた省エネ対策のきめ細やかな推進
・住宅や建築物の省エネ指導、省エネ診断サポート等による省エネ性能の向上や長寿命化の推進
・省エネ機器やLED照明等の導入の推奨
・HEMS、BEMSの導入支援等による省エネ型ライフスタイル、ビジネススタイルの推進 - 地域で利用可能な再生可能エネルギーの積極的な利用推進
・太陽光発電や太陽熱利用機器の導入の推進 - 化石エネルギーの効率的な利用推進
・コジェネレーションや家庭用燃料電池の利用推進
・下水熱、冷房排熱、地中熱などの未使用エネルギー活用と合わせたヒートポンプの利用推進 - 災害時の安定的なエネルギー供給と節電・ピークカット対策の推進
・地域防災拠点や災害弱者施設への蓄電池、コジェネ、家庭用燃料電池、太陽光発電等の導入推進
・災害時やピークシフト対策の蓄電池としての電気自動車の活用推進 - 杉並清掃工場のごみ焼却発電や排熱の有効利用の推進
・ごみ焼却による電気や排熱の有効利用促進