ローソンは、神奈川県海老名市に、店舗全体の電気使用量を2010年度対比で約30%削減できる省エネルギー実験店舗を12月7日にオープンする。
同社は、2008年5月から東京大学生産技術研究所と共同で、省エネ店舗の実験を行っており、新店舗には、太陽光発電やLED照明、ノンフロン型(CO2冷媒)冷凍冷蔵システムに加え、同研究所と共同開発した自然光・風・地中熱などの自然エネルギーを活用する最新設備を導入。
また、プレハブ工法をベースにしているため、建設コストも従来に比べ約15%削減した。今後は実験データを、ほかの店舗への導入や新規設備の開発にいかし、さらなる省エネを目指す。
主な環境配慮設備は、以下の通り。
【自然光・風の最大活用】
- 太陽光発電:年間約18,000kw発電。屋根への直接日光を遮り、空調の負荷を軽減
- 自然光取り入れ窓:中央に飛び出した四面窓から自然光の採光と換気を効率よく行い、空調機の稼動を低減
【地中熱の最大活用】
- 地中熱活用の冷暖房システム:一年を通して約17℃の地下水の熱を金属パネルに伝導させ、天井ルーバーで効率的に放射し、室温を調節
- 舗装のヒートアイランド対策:舗装下に地下水を浸透散水し、蒸発気化で温度を低減
- 高断熱外壁:断熱性能の高い、空気層を挟んだ2重構造の外壁を使用
- 高断熱ガラス:遮熱・断熱性の高いLow-eペアガラスを使用
- プレハブ工法:従来より鉄骨量を約30%削減。廃材もゼロ化。工期短縮により使用電力も削減
- 冷蔵ケースの排熱活用:夏は店外に排熱を、冬は店内に循環させ、 空調負荷を低減。また、ケース前の空気を循環させ機器の効率を向上
- CO2冷媒の冷蔵ケース:エネルギーの高効率化とノンフロン化
- 人工知能システム:センサーで内外環境に合わせた機器の自動制御を行い、エネルギーを効率的に活用
【建築構造の最大活用】
【環境配慮型設備機器】
なお、02、03、04、05、08についてはローソン初。