京王電鉄、京王線・井の頭線1編成で客室全照明をLED化

今回、客室内の照明をLEDに切り替えるのは、京王線8000系車両1編成8両、井の頭線1000系車両1編成5両。LED照明化により、蛍光灯に比べて約35%の消費電力を削減できる見込み。また、長寿命のため、照明の交換サイクルが長くなるので、廃棄物の削減を図ることができる。同社では、今後、京王線・井の頭線の車両のさらなるLED照明化に向けた取り組みを進めていくとしている。

同社は、環境負荷の低減や省エネルギー化など、環境に配慮した様々な取り組みを推進している。車両での取り組みでは、電車の加速力や速度などに応じてモーターを効率よく動かすことで、消費電力を約30%削減できるVVVFインバータ制御装置(整備率96%)や、回生ブレーキ(整備率100%)を導入。駅での取り組みでは、永福町駅などに太陽光発電システムを設置しているほか、省電力型案内看板の導入や駅トイレの洗浄水での雨水利用などを進めている。


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信越化学、ガス透過性を大幅に低減したLED用シリコーン封止材料を開発

信越化学工業は、高輝度LEDパッケージ材料の一つであるシリコーン封止材料として、ガス透過性を大幅に低減した低屈折率タイプの新製品「KER-7000シリーズ」を開発し、照明用LED向けを中心にサンプル出荷を開始する。

同製品は、メチル系シリコーンと同等の耐熱性を維持した上で、ガス透過性を10分の1程度にまで大幅に低減することに成功。また、フェニル系シリコーンと比べた場合、ガス透過性は同等で、耐熱性は大きく上回る。同製品を用いた封止材料は、周辺部材の腐食を起因とする輝度の低下防止に効果を発揮するため、高輝度LEDの信頼性の飛躍的な向上に大きく貢献する。

また、屈折率が1.38とメチル系シリコーンよりも低く、光の透過性に優れるため、特に高輝度LED用フラットパッケージの封止材料として最適。製品には、硬度(デュロメータA)80の「KER-7080A/B」と硬度30の「KER-7030A/B」の2種類がある。

低ガス透過性は、耐熱性、耐光性とともにLED封止材料に求められる重要な特性の一つ。ガス透過性が高いと酸素などの気体が透過しやすいため、LEDの周辺部材に酸化や硫化が発生し、輝度の低下を招く可能性が指摘されていた。

信越化学は封止材料のほか、放熱ダイボンド材料、レンズ材料、リフレクター材料(反射材料)、防湿絶縁材料など、次々と新製品を開発、上市している高輝度LEDパッケージ材料で世界最大のメーカー。

これまで耐熱性に優れたメチル系シリコーンや低ガス透過性を追求したフェニル系シリコーンなど、さまざまな特長を持った封止材料を開発してきた。高輝度LED用シリコーン封止材料に関しても開発を進んでおり、代表的な製品である「SCRシリーズ」は携帯電話やノートパソコンのバックライト光源用LED向けに、また長期信頼性に優れ、ガス透過性を大幅に低減した「ASPシリーズ」は液晶テレビのバックライト光源用LED向けを中心に、それぞれ採用実績を増やしている。


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西松建設、玉川大学と提携、冷却式LEDを採用した植物工場を建設

今回の植物水耕栽培システムで使用する「ダイレクト冷却式ハイパワーLED」は、玉川大学農学部の渡邊博之教授が開発に成功したもので、今までにないLEDチップの冷却方式の採用により、植物栽培光源として10年以上の出力の維持、それに伴うコストの削減を実現させた。現在特許出願中だ。

玉川大学校内に建設する植物工場「TNProduce-PlantFactory-」(TN:TAMAGAWA-NISHIMATSU)は、太陽光発電システムを備えた地上2階建(延床面積:約900平米)で、リーフレタスやハーブ類の日産3900株を可能にする構造規模を有する。1月に着工し、同年9月に完成予定で、10月にリーフレタスの日産600株システムの稼働から開始し、2年後(平成26年9月頃予定)の第2段階では、生産設備を増設し、レタス以外の作物も生産可能な日産3900株システムを稼働させる予定。

本施設ではLEDのみを主光源とすることで、植物の種類に応じ、生育に最適な波長の光環境設定を行う。加えて「ダイレクト冷却式ハイパワーLED」の採用によるLED環境の安定化により、消費者ニーズに対応した高付加価値な作物を省エネで効率的かつ計画的な生産することを目的としている。これを収益構造の柱として、収益性における課題の解消を図る。

本研究・開発の実施に向けて、西松建設と玉川大学は、1月17日、「産学連携に関する協定書」を締結した。「食の安心・安全」に対する消費者ニーズに応える新たな農業ビジネスモデルを構築し、東日本大震災における被災地の産業復興策として、また農業を中心とした地域活性策として、企業のビジネスノウハウと大学の研究成果による産学事業の創出を目指す。

「ダイレクト冷却式ハイパワーLED」は、LEDチップをアルミの基盤に接着することで、LEDチップを強力に冷却し、フルパワーで10年以上使用しても植物栽培光源として充分な出力を保つことを可能にしたモデル。このモデルの使用により、LED点灯時の発熱に起因した、LEDチップの劣化とそれに伴う出力低下が回避できるため、LEDを高出力で連続点灯でき、更にLEDの交換コストを大幅に軽減することができる。


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