信越化学、ベトナムにLED部材とレアアース加工の生産会社を設立

同社は、素材メーカーとして、塩化ビニル樹脂をはじめ、半導体シリコン、レアアースマグネットなど多くの半導体・電子関連材料を手がける。今回、今後も経済成長が期待されるベトナムならびに近隣諸国の需要に対応するため、同国への投資を決定した。高い教育水準と勤勉な国民性による優れた労働力、生産に必要な社会基盤を検討した結果、ベトナムが本投資を行うに最も適しているとの結論に至ったとしている。

高輝度LEDパッケージ材料の新会社名は、「Shin-EtsuElectronicsMaterialsVietnam」。 信越化学は、LEDパッケージ材料のトップメーカーで、同分野で封止材、リフレクター材(反射材)、波長変換フィルムなど次々と新製品を上市している。アジアは各国にLED製品の工場が数多く立地し、中長期的にも大幅な成長が見込まれることから、今回ベトナムでの封止材およびリフレクター材の生産を決めた。さらに、本拠点では、今後LEDパッケージ材料の製品を逐次投入し、生産を拡大させる計画だ。世界市場の中で最も旺盛なアジア市場の需要を取り込むと共に、従来の群馬事業所(群馬県安中市)と併せた生産拠点の複数化によりリスク分散を実現し、世界一のLEDパッケージ材料事業のさらなる強化を図る。

レアアース分離精製を行う新会社名は、「Shin-EtsuMagneticMaterialsVietnam」。信越化学ではこれまで国内で独自の技術により、レアアースの分離精製と、レアアースマグネット(希土類磁石)の加工工程で発生する磁石粉や回収マグネットからのレアアースの精製を行なってきた。本工場では、まずマグネットからのレアアースの回収精製を行い、さらに、世界各地で開発が進められているレアアース鉱山から産出するレアアース原料の分離精製についても検討していく。


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コニカミノルタ、フィリップスと国内オフィス向け直管形LEDランプの販売で提携

コニカミノルタビジネスソリューションズは、オフィス向けの情報機器およびソリューション販売を主要な事業としており、オフィス市場に強みを持つ。各企業では、環境負荷低減や東日本大震災を起因とした電力不足対応のために、オフィスの快適性や能率を損なうことなく、省エネを実現することが求められている。同社の顧客からも、かねてよりこの課題解決支援に対する要望が寄せられていた。

コニカミノルタは、有機EL照明をはじめとする次世代照明を最も有望な新規事業と位置づけ、研究開発とマーケティング活動を推進。昨年10月には、リン光発光材料のみを使用し、世界最高レベルの発光効率を実現した有機EL照明パネルを世界で初めて商品化し、サンプルキット「Symfos(シンフォス)OLED-010K」として発売している。また、顧客の要望をもとに、省エネ性能とオフィスの快適性を両立させる照明についての対応への検討を進めており、今回、優れた性能を持つフィリップス製直管形LEDランプを調達し、販売することとした。これにより、照明市場における販売体制構築と事業展開力の強化を図る考えだ。

フィリップス「MASTERLEDtube」の主な特長として、既存の直管形蛍光灯器具に簡単な工事を行うだけでリニューアルが可能なこと、直管形蛍光灯と比較して最大50%の消費電力を削減、業界最高レベルの演色性Ra=85を達成した鮮やかな色再現性、メンテナンスコストを削減する蛍光灯比約3倍の長寿命、落下や破損などのリスク低減に配慮した安全設計、ランプ交換時の感電防止に配慮した片側給電設計、をあげている。


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内照看板などの光源、厚さ7.5mmに パネルタイプの薄型LED面光源が登場

住友化学とTBグループは、導光板式薄型LED面光源「イルミフェイス(仮称)」を共同開発したことを発表した。

同製品は、TBグループの調光制御、温度管理、防雨対策などのLEDコントロール技術と、住友化学の導光板に関する設計技術を組み合わせて開発したもの。LEDパネルのサイズを規格化してパズルのように組み合わせることで、発光面を幅広いサイズに設計できる新しいスタイルのLED照明。内照看板や光る壁面装飾等を対象に、今春より販売を開始する。

イルミフェイスの標準サイズは1枚あたり300mm×600mm。パネルの端面に特殊な加工を施したことで、これまで困難とされてきた他のパネルとの接合部に現れる光のムラを解消した。そのため複数枚組み合わせるだけで、大きな発光面でもムラのない美しい発光面を実現できるのが特長。幅広いサイズ設計に柔軟に対応でき、施工時間の短縮が図れるのに加えて、搬送時の利便性も向上した。

また、施工面とイルミフェイス背面にアタッチメントを取り付けることにより、施工方法を標準化し、現場の施工効率を向上させた。さらに、LED光源を発光面の端部に配置し、照射される光を導光板を通じて拡散させることで、厚さ7.5mmの薄型化を実現した。

消費電力はパネルあたり5W。省エネかつ長寿命なため、ランニングコスト削減にも貢献する。また、防雨対策が施されているため、屋外看板など厳しい環境下での使用も可能。さらに、屋内外の内照看板等に多く使われているFFシートと組み合わせることも可能で、幅広い用途に対応できる。

住友化学は、イルミフェイスを内照看板業や建設業などを中心に販売。デジタルサイネージ事業を広く展開するTBグループは、イルミフェイスの活用により新たな販路開拓を図り、屋外サイネージのトップシェア拡大を目指したい考えだ。


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旭化成、窒化アルミニウムを用いた紫外発光ダイオード事業参入へ

旭化成は、電子部品領域の化合物半導体事業を強化事業のひとつとして位置づけ、これまでホール素子事業をはじめ、磁気抵抗素子、赤外線センサなどを製品化するとともに、新たな技術開発による新事業創出の検討を進めてきた。同事業の一環として、世界最高水準のAlN単結晶成長技術と、これを活かしたUV-LED技術を持つCIS社の一部株式を2010年7月に取得し、AlN単結晶基板の共同開発を実施している。

一方CIS社は、AlN単結晶成長技術をもとに、紫外光の中でも非常に短い波長のUV-LEDにおいて世界最高水準の効率・長寿命を実証し、実用化に向けた検討を進めてきた。

今回は、CIS社の技術と旭化成がエレクトロニクス事業で培った高度な薄膜・デバイス技術を融合することで、化合物半導体事業の拡大につながると判断するとともに、CIS社とUV-LED事業拡大に関しての将来構想が一致したことから、買収の合意に至った。

UV-LEDは、エネルギーが強く、化学反応を活性化させる機能があるのが特徴。紫外光の中でも特に波長の短い紫外光は殺菌効果があり、現在、水銀ランプの殺菌用途をはじめ、紙幣識別用の光源、樹脂硬化用光源、光触媒との組み合わせによる空気清浄器用光源などに利用されている。今後は、小型・軽量、長寿命、省電力などのメリットを活かしたポータブル殺菌機器などへの展開も期待されている。


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船橋市、全ての小・中学校に最新の発電機と照明機を配備

船橋市は、市内全ての小中学校に最新の発電機と照明機を配備することを発表した。これは、東日本大震災を教訓に、有事の際、避難所となる小中学校での安全と安心を確保するため、全82校の市立小中学校及び船橋特別支援学校高根台校舎に、それぞれ2機ずつ最新の発電機と照明器するもの。これにより、避難所生活での電力と照明を確保したい考えだ。

発電機は、従来のガソリンを燃料としたものではなく、静粛性に優れ、安全かつ容易に操作・保管することができるカセットガスを燃料としているのが特徴。

カセットガス2本で900ワットの電力を約2時間供給でき、発電機とあわせて、各校に48本のカセットガスを配備することにより、1機あたり発災直後から連続24時間程度の電力確保が可能。また、女性1人でも持ち運びしやすいキャリーバッグスタイルとなっており、避難所に適している。

照明機は、LEDランプを利用したバルーン型で、電力消費量を抑えて、強い照度を長時間保つことが可能。夜間や暗がりでの安全確保に大きな効果を発揮することが期待されている。

また、両機器ともメンテナンスの手間がほとんどいらないため、災害備蓄品としての有用性が高いことも大きなメリットといえる。


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JR東日本、宇都宮で「有機薄膜太陽電池」の導入試験を実施

JR東日本は、1月25日より栃木県宇都宮市の日光線鶴田駅「有機薄膜太陽電池」の基礎評価試験を開始することを発表した。同試験は、同駅通路屋根の一部に、有機薄膜太陽電池や蓄電池等で構成されるシステムを設置し、2013年2月中旬までの約1年間、稼働状況を確認するもの。

有機薄膜太陽電池は、有機薄膜半導体を使った太陽電池の一種。「光を通す」「軽い」「薄い」「曲げることができる」などの特長があり、開発段階ながら新しい太陽電池として注目されている。

今回の試験で設置されるシステムでは、20cm×20cmの有機薄膜太陽電池のセル合計48枚を使用。有機薄膜太陽電池と一体化した屋根には、「昼間に発電、蓄電する」「蓄電した電力を使い、夜間に通路屋根の下部に設置したLED照明を点灯させる」などの機能が搭載されている。

同試験結果で得られたデータは、今後の有機薄膜太陽電池の開発や半屋外空間で列車振動がある駅特有の環境での太陽電池の導入に反映させる方針。


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